サム・アルトマン

Y Combinator 社長兼パートナー

くだらないアプリと、世界を変えること

今日のBusinessweekに、傲慢とシリコンバレーに関する記事があった。良い記事だと思ったが、指摘したい点がもう一つあった。

大したことのないものに取り組んでいるシリコンバレーの人たちが非難されることはよくある。これはたいてい正しい。だが、非常に重要なものの多くは、まるで大したことがないもののような始まり方をするので、些細に見えるものすべてをはねつけるのは、大変な間違いだ。

何かを作っている人たちが、まだオモチャみたいな段階で、これは世界を変えるものだと主張すると問題が起こる。これは他の人たちを怒らせるだけだ。

Facebook、Twitter、reddit、インターネットそのもの、iPhoneなどなど―多くの人たちは、これらが初登場したとき、漸進的やら些細なものだとして、はねつけた。

その理由について、考えがある。ネットワークの価値は、ノード数の2乗の関数として増加するという有名な見解があり、またこれらのサービス/製品の多くは、そのユーザーベースをNヶ月ごとに倍増させており、サービスの価値が上がるにつれてNは減少している。つまり、サービスの価値/重要性は超指数的に成長している。超指数的成長に関して優れた直感を持っている人に、私は人生で一度も会ったことがない―私たちの多くは、指数関数的成長を理解することにすら苦労する。

何かが短期間で100万倍重要になるという成長をするにあたって、ありとあらゆる行動が新出してくる。もしあなたの作っているものを本当に愛してくれるユーザーがいて、彼らが生活の重要な一部としてサービスや製品と関わり、あなたの成長と共に、興味深い新たな行動がどんどん現れてくるのならば、これに取り組み続けよう。

余談として、市場予測は一切気にしなくていい―ビジネス史上最悪の予測(コンピュータ5台の市場、携帯電話900,000台の市場)は、最も犠牲の大きなものだ。

テクノロジーで世界を変えるには、時の試練を経た二つの戦略がある。一つは、愛する人もいるが、多くの人々はオモチャだと思うような何かを作ること。もう一つは、超野心的になって、電気自動車企業やロケット企業を始めること。これを説明するには別の長文記事が必要となるのだが、「中間的な」企業の多くは、大した影響力を持たずに終わる。

最後に、世界を動かしている「傲慢なクソ野郎」のためのアドバイスを二つ。一、世界を変えるまで、世界を変えているとは主張しないこと。二、反対者は無視して、自分が面白いと思うことに取り組むこと。あなたは大したことのないものに取り組んでいると言うインターネットのコメンターやジャーナリストたち自身は、おそらく何も作っていない。

原文 : https://blog.samaltman.com/stupid-apps-and-changing-the-world
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