サム・アルトマン

Y Combinator 社長兼パートナー

インターネットの開放性を保ちましょう

FCC(訳注:Federal Communications Commission フェデラル・コミュニケーションズ・コミッション、略称:FCC)は、アメリカ合衆国議会の法令によって創設され、監督され、及び権限を与えられたアメリカ合衆国政府の独立機関 出展:wikipedia)は、ネットワーク中立性への政策を前の状態に戻す方針を発表しました。さらに、FCCの新しい会長は、この方針を止める予定も無いということを示唆までしました。


インターネットというのは公共財であり、それにアクセスすることは基本で普遍の権利であるべきです。インターネットが誰でも平等に活躍できる場所であったからこそ、ソフトウェアでこんなにもイノベーションが起こってきたのです。人々は、地位からくる制限的な重みからではなく、実力や、本当の優秀さで成功してきたのです。


コモンキャリアのように制限をかけておくことが、最もベストな策なように感じられました。[1] そうしておくことによって、政府によって平等に活躍できる場の保守が約束がされ、プライバシーを守る規制がなされ、さらにインターネットのアクセスに対する、金銭的余裕の無い人が助成を受けられます。


しかし、この考え方も崩されかけています。私は、テクノロジー関連のコミュニティ達がそれでも強気に声をあげて、抵抗していない事にとても驚きました。多くの業界をリードするIT企業は、今となっては偉大な地位にある者です。しかし、開放性こそが彼らをここまでの成功に導いた事も忘れてはいけません。この開放性が変えられてしまっては、将来のスタートアップ企業たちにとっては大打撃となってしまいます。開放性こそ、現在のイノベーションの波の生み親なのです。

私たちは声をあげて、この事実を知らしめるべきなのです。一度、私たちは開放性の保護に成功しましたし、もう一度だって成功できます。活動家か、IT業界のトップリーダーがこの開放性への戦いをリードしてくれる事を願っています。(私も喜んで参戦します!)私たちの未来にとって、とても重要な事なのです。


[1] インターネットサービスプロバイダー業者は、使用量に応じた料金を課せるようになるべきだという主張もあります。私はこの主張に賛同できるかはわかりませんか、原理的には全く問題ではないでしょう。私たちは公共料金を同じ形でもう払っていますからね。



明確に問題なのは、それをやりすぎる事です。インターネットサービスプロバイダー業者との関係によって、違ったサービスに、それぞれ違う料金率が設定されたりするケースです。あなたも、もし電力会社がそれぞれの家電につき違う料金率を設定したりすることなど許せないでしょう。


アラン・ケイ氏のメールでのコメント:


そうですね。今回の政策の元々の概念、考え方は1936年施行のアメリカ政府の政策、 Electrical and Telephone Federal Act 、と同様の働き方を期待したものでした。この1936年の政策は、公共業者たちがお金を払ってまでサービスを広げたくなかった、遠隔地を対象にしたものでした。そして、それを考慮し政府は”電力と電話”を普遍的権利のものと設定したのです。このことは、EFFのテーマでもありました。アメリカのフリーライブラリーシステムへの、カーネギーの多大なる援助の背後にあったのも、同じ衝動、推進力でした。(カーネギーの遺産にある気高い条項も含む、このカーネギーのストーリーはとても興味深いものです。私は時には、インターネットコミュニティの人々にもこの意見に同意してもらおうと働きかけた事もあります。)


カーネギー図書館のそれぞれは二つの特別の部屋を持つ事になりました。一つは子供達のため、もう一つは読む事を教わる人々のためでした。カーネギーの図書館寄付金の一部は、読む事を教える教師たちや、そのセッションのサポートのために使われました。カーネギーは移民で、読む事もままならない児童労働者だったのです。そして、彼の上司の一人は毎週土曜日に、労働者に図書館を解放していたそうです。カーネギーはこの機会を利用して、自分自身を教育しました。そして、彼はこのことを決して忘れはしなかったのです。(彼はまた、文明のためにすべてを捧げると言って、実際に成し遂げた、本当にお金持ちの数少ない一人でした)

P.S. 本当だったらこのコメントをこのブログ記事のどこかに書き込もうとしたのですが、そのボタンがどこにもありませんでした...

原文 : http://blog.samaltman.com/keep-the-internet-open
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