ジョシュ・エルマン

Greylock Partners パートナー

家庭のIT予算について考えてみる Part 1

休日シーズンの最高な出来事の1つは、人々がプレゼントを贈り合ってる事を目にする事でしょう。今年も例年のように家電や電子機器などのプレゼントが多かったかと思います。クリスマスの日にApp Storeをチェックした時に気付いたのですが、トップ100のアプリは普通のスタンドアローン型アプリだけでは無く、新たなデバイスと連携して働くアプリでも埋め尽くされていました。例を幾つか挙げると、Fitbit、Alexa/Echo、Google Home、Anki Overdrive、GoPro、TileやGoogle Cardboard用のVRアプリなどがありました。


今ではモバイル端末が普及しきっている世の中ですが、他にもまだ私たちの生活をより良くするために、家の中や周りに持っておきたい重要なデバイスが多くある事も明瞭ですね。
新しいガジェットの時代はもう終わったと主張する論評家もいますが、そうではなく、私たちは過渡期にいるのだと私は考えます。私たちは、スマートフォンの時代から、(より)スマートホームの時代に移りつつあり、これから先、多くの興味深い新技術や新しいデバイス、ガジェットの使われ方を目にする事でしょう。


新しいテクノロジーの取り入れについて考える1つの重要な方法は、新しい電子機器への消費者の投資額について考える事でしょう。私はこれを、"家庭のIT予算"と呼びます。この"家庭のIT予算"がどのようなもので、どう働くかについて理解することで、次の消費者の新たな電子機器投資への膨大な投資についての予測を助けてくれるでしょう。


まず初めに、企業のIT予算と対照にして見ていこうと思います。上手く機能している企業などでは、テクノロジーへの投資予算は明確に決定されています。そして、この予算ではあらゆるものが考慮されています。例を挙げると、エンドユーザー向けのコンピューター、モニター、デスクトップソフトウェア、モバイル端末があります。また、深くに根ざしたインフラも考慮されています。データセンター用の置き場所だったり (またはクラウドサービス)、サーバー、データストレージ、インターネットの契約、ファイアウォール、多くのソフトウェア、セキュリティ、データ費用、分析費用などなどです。テクノロジーへの投資はどんな企業にとっても大きなな予算項目です。そして、毎年予算を決める会議がある度に、企業たちはどのソフトウェア、サービス、ハードウェアをアップグレードするかなど決めることになるのです。


テクノロジーへの投資を企業のように周到なアプローチをする通常の消費者家庭はほとんどないでしょう。私は実際、未だ個人や家庭単位でのITの予算を話す人に会ったことがありません。しかしよく考えてみると、現在の多くの家庭は、私たちや親世代の人々がこれまで20年間で使ってきた額より、遥かに多い額を技術に投資しているでしょう。ごく一部の例ですが、私たちはケーブルTVやインターネットに数万円から数十万円の契約料を払い、2年ごとに新しいモバイル端末を購入しています。


私は多くの人々との会話の中で、人々は皆頭の中で、大きいテクノロジーの買い物を1年に数回はしようと言ったような考え方のモデルを持っていると発見しました。明確ではないものの、人々は"新しいモノ"を買うという考え方で、"家庭のIT予算"を考慮していて、1年にいくつ新しいモノを購入し、家に置くかという一定のキャパシティを持っているのです (ただし、新しいモノが発売される度にすぐ手に入れるような愛好家の場合は話は違います -あながそうであれば、 自分がよくわかっているはずです!)


消費者向けテクノロジー製品が長期で成功するためには、まず初めにその製品たちに、大きな買い物として購入されるに充分な魅力があることが必要です。そして、長期間使用され、愛され、頻繁にアップグレードされるサイクルに乗る必要があります。しかし、一度でも改良が止まってしまうと、人々は待ってくれませんし、前ほどすぐにアップグレードもしなくなってしまいます。人々がその境地まで達してしまうと、もうアップグレードをするのではなく、"家庭のIT予算"で購入する新たな製品を探し始めてしまいます。


ここでは、私が考えるこれまでの消費者向けハードウェアが、過去の幾つかの時期でどのようであったかについて紹介します。


1990年代中期から後期:もしあなたが、90年代の前向き思考の持ち主であったならば、あなたの"家庭のIT予算"は新たなコンピューターの購入に使われていたでしょう。そして、技術がどんどん進化していたことを考えると、あなたは毎年アップグレードのために予算を使っていたでしょう。新しいIntel CPUがリリースされるたびに、286から386から486とアップグレードするといった具合です。もしくは、5mbのハードドライブから20mbに、はたまた驚異の50mbにといったアップグレードも考えられます。または、IBMのコンピューターからMacにするといった投資もあるかもしれません。


長らくの間、コンピューターの技術の進化についていくには、数十万円を毎年払うだけで十分でした。しかし、ある時点でこの投資のカーブは平坦になりました。なぜなら、コンピューターが著しい進化をしなくなったからです。一度、Pentium 3 CPU と多くのgb を持つハードドライブにたどり着いてしまえば、購入の頻度は極端に少なくなります。(最後に家庭用のコンピューターを買ったのはいつだったか、あなたも考えてみてください)


しかし、消費者電子機器の業界にとって幸いなことに、消費者の新たな技術への投資を促すような新たな技術が出現しました。

Part 2 につづく...

原文 : https://medium.com/@joshelman/thinking-about-home-it-budgets-922f010e729f
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