ジェイソン・カラカニス

エンジェル投資家 (Uber, Thumbtack, Wealthfront, etc.)

投資家向けの更新報告が本当に大事な理由

私は創業者として20年を過ごした。そのうち10年は投資家がついていた。私の二つ目の(大きな)会社はWeblogs, Inc.(Engadget、Joystig、Autoblog、Gadlingなど)で、これには投資家が一人いた。マーク・キューバンだ。十年前は、皆、毎月の更新報告を投資家に向けて書くことはあまりなかった。普通は、投資家が一人か二人いるだけだったからだ。これは、今のように、それぞれが1~10万ドルを投資する、十数人あるいは二十数人の投資家のグループがいるよりも、だいぶ前のことだ。

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以前は、コミュニケーションは簡単だった。マークと、毎週――ときには毎日――連絡を取っていた。私たちは彼のアドバイスを必要としていて、彼はメールを通じて私たちとブレインストーミングをすることを大いに好んでいた。

当時、マークは多くの投資をしておらず、私たちの投資家は一人だけ。マークだ! シンプルな時期だったのは間違いない。

私の三つ目の会社、Inside.com(以前はMahalo.com)には十数人を越える投資家がいる――そういうわけで、より体系的な方法で彼らと連絡を取ることが、私にとって重要になったのだ。七年前に最先端だったのは、年四回または年二回の更新報告を行うことだった。

投資家向けの更新報告は、当時は重要なものではなかった。皆、何か役員会議が行われているのだろうと思いこんでいるだけだったからだ。エンジェルは、いくつか投資をしているだけで、年に一度君に電話をかけてくるものだが、小型の投資で、「設定したらあとはお任せ」プログラムに従っていることがよくあった。

Inside.comでは、私は投資家向けの更新報告の腕前を上げなくてはならなかった――そして、これが役に立ったのだ!

2015年になぜ投資家向けの更新報告が重要なのか

十年、二十年前と比べて、今では何かと激しく活発になっている。その理由を考えなくとも、なぜそうなのか、私たちは皆知っている。なぜこれほどまで活発になっているのか、その単純な理由を4つ紹介しよう。

1. スタートアップは、一年ではなく、数カ月で製品を発表することができる。通常、エンジェルが投資を行う直後に、プレス、顧客、そしてユーザーに関する需要がある。投資家にメールを送ることで、顧客、プレス、そしてユーザーを獲得できる。

2. スタートアップの発表が早まることで、スケーリングも早く行っている。ものごとがうまく行けば、成長に追いつくため、追加の資金が必要となるのは珍しいことではない。

3. 市場は非常に健全であるため、何かがうまく行っていない場合は、それがすぐに明らかになる……これは、初年度に、小さなあるいは大きな方向転換をする必要があるかもしれないということを意味している――方向転換は二回、三回あるかもしれない!

4. 競争は激しく、より多くのスタートアップがある。これは、何かを解明すると、その報酬として、人まねのスタートアップが10社現れてくるかもしれないということを意味している。

これらすべてを組み合わせると、エンジェルラウンドの最中、毎月の更新報告は非常に重要だということを意味している。A-ラウンドを行うのであれば、隔月で更新報告を提出できるかもしれない。B-あるいはC-ラウンドならば、年四回で十分だろう。

なぜ投資家向けの更新報告が創業者たちにとってすばらしいものなのか

さて、こういう更新報告は、あるグループの人たちにとって難しいもので、別のグループの人たちにとってはものすごく簡単なもののようだ。エンジェル投資家として、早いうちに苦労して教訓を得たから、私にはこれがわかる――これを、「スタートアップに関するジェイソンの法則」と呼ぼう――この法則は、次のようなものだ。

「もし君のスタートアップが毎月の更新報告を送って来なかったら、この会社は廃業に向かっている。」

私がこれを知っているのは、次のような理由からだ。私は、投資していた会社のうち2社が、廃業に向かっていたことを知った。更新報告を送るように何度も何度もメールを送った。ようやく更新報告が来たとき、それは「お話できますか?」というものだった。

誰かが「お話できますか?」と言ってくるときは、それで終了だ。

今ではスプレッドシートを管理している。列はその年の月、行は投資をしているスタートアップ。最後の更新報告を受け取った月の日付にチェック済みの印を付けている。

このスプレッドシートを確認するとき――確認は毎週行っている――私たちには、誰が困った状況に陥っていて、誰が絶好調なのか、瞬時にわかる。誰かが二カ月目を見逃していたら、私はすぐに電話をする――助けられるようにするためだ!

そしてこれは、創業者たちにとって大事な教訓だ。もし君のスタートアップの調子が悪いことを恥ずかしく思って報告を送っていないというのであれば、君は大きな間違いを犯している。報告を送る前に、きちんと整えたいという気持ちはわかる――それは納得できることだ。

わかるよ。

私もしたことがある。.

それではいけない。

問題があるとき、それが一番、君の投資家たちを頼りにすべきときなのだ。次のように言ってくる創業者から報告を得ることほど新鮮なことはない。

  1. 私たちのCTOがGoogleに移籍してしまいました。
  2. 製品のスケジュールは四週間遅れています。
  3. 残りのランウェイは9カ月分しかありません。
  4. 進み具合が遅いことについて、本当にうんざりしています。

すばらしい! 起業家の世界へようこそ……本当にクソ難しいことなんだ! わかるよ。私たちも同じような経験をしていて、こういった問題の解決策を知っているんだ。袖を捲り上げて、仕事に取りかかろうじゃないか!

投資家たちに更新情報を報告する、本当にすばらしい理由がもう一つある。彼らは、彼らの資金すべてを君に与えたわけではない――もっと持っているんだ!!! 彼らは君にもっとあげたいんだ!!!

君の投資家たちに正直な更新報告を送り続けたら、彼らは将来のラウンドに参加することで君に報酬を与えるだろう。

これは、2,500ドルの投資家から、250,000ドルの投資家までに当てはまることだ。彼らはいつでも、君に与える資金をもっとたくさん持っている。

そして、誰も過小評価してはいけない。四年前、君に10,000ドルを投資した小口の投資家は、Twitterのエンジェルラウンドに参加して、売却禁止期間が終わったことで、バケツ一杯の現金を得たところかもしれないのだから!

投資家向けの更新報告で、皆が君を応援してくれるようになる。そして、混み合った市場では、君は、厚い小切手帳を持っている人たちに応援してもらう必要があるのだ。

締切に遅れた更新報告を作り始めよう……今すぐだ! あとで嬉しく思うことだろう。

毎月の更新報告に含むべき情報は、ここで紹介している

 

原文 : http://calacanis.com/2015/01/23/why-investor-updates-are-really-really-important/
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