エラッド・ギル

連続起業家, エンジェル投資家

あなたをぶっ潰します

大企業がスタートアップを買収しようとするとき、売る気にさせるために様々な脅しを使ってきます。しかし、90%の場合、それはハッタリです。残念ながら多くの起業家はその脅しを真に受けてしまい、すぐに売ってしまいます

そういった脅しの例としては:

「近日中に、類似製品を発表して、御社をぶっ潰します。」

多くの場合、これはハッタリです。もしその大企業が本当にあなたの会社をぶっ潰すことのできるような製品を開発しているのであれば、なぜあなたの会社を買収したいなどと考えるのでしょうか?多くの場合、大企業というのは競争力をあげるための努力はしているものの、計画に遅れが出ていたり、資金運用がうまくいっていなかったり、戦略で失敗していたり、あるいは単純に市場競争で負けていることがあります。そのような状況に置かれているとき、あなたのスタートアップを買収しようとアプローチしてくるでしょう。

時には、その企業にあなたと同じ製品、プラットフォーム、APIを既に持っていることもあるでしょう。そういった時には、その会社は市場参入する際に、あなたの会社という競争相手に、そのプラットフォームを共有してくれたお礼に買収しようと考えているかもしれません。これによって、このプラットフォーム会社は、同じプラットフォーム上のパートナーを満足させたまま、参入することができるからです。この場合、ぶっ潰される可能性も、あるかもしれません。

起業家として、本物とハッタリを見分けることは重要なことです。新製品を発表しようと考えているその会社の製品が本当にあなたの会社のものよりも良いものなのか、それとも買収によって抱えている問題を解決しようとしているのか、見極める必要があります。

訴えます。

くだらない訴訟ごとはたくさんあります。大企業はより小さな企業を、戦略的に追い出すため、あるいは買収する機会をつくるために訴えてくるかもしれません。買収を検討させるために訴訟を脅してくるかもしれません。

多くの場合、これはハッタリです。しかし、もしそのスタートアップに資金がない場合、その法的費用は耐えられない重荷になってしまうかもしれません。訴訟の記録はまた、スタートアップが今後資金調達や採用をするときに障害となるかもしれません。

私が顧問を勤めたスタートアップの10-20%では、一度は訴訟になっていました。そのうちで裁判になったのは一つだけで、残りは全て裁判にまで至っていませんでした。テクノロジー業界において訴訟のほとんどは根拠のないものです。

切り離します。

大企業のデータや供給といったものに頼るスタートアップは多くあります。大企業はこれを利用して、依存しているサービスから切り離すと脅してくるでしょう。Microsoftは一時、アプリの製作者がMicrosoftの買収を拒むと、OSを対応させなくすることで悪評高いことがありました。そのため1990年代の全てのVCは、スタートアップに対してどうMicrosoftと向き合うのか聞いていました。

なにをすべきか。

まず、深呼吸をして落ち着いてください。自分の置かれた状況というのは、それほど珍しいものでもないということを理解しましょう。通常、大企業があなたのスタートアップを買収したいと考える理由は、あなたと競争する上で必要な資金、知識、成長力が足りないためなのです。あなたのスタートアップの買収には、競争力のあるビジネスを作るのに必要な時間や労力を減らしてくれます。そのため、その脅しがどこまでがハッタリで、どこまでが本物の脅威になり得るのか、理解する必要があるのです。

大企業に脅されているスタートアップを持つあなたは、投資家や顧問、法律チームと話し、脅威の大きさを見定めるべきでしょう。場合によっては、売ってしまったり、潰されないために今後の方針を変える必要があるかもしれません。しかし、ほとんどの場合、あなたは前に進み続けるべきです。ほとんどの脅しはハッタリなのだから。すぐに諦める前に、本物の脅威はなんなのか見抜き、対処してください。

原文 : http://blog.eladgil.com/2014/08/we-will-crush-you.html
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