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Twitterがここから何になれるか。Part. 2

Twitterの使い勝手はもっとよくなれる。

最高なコンテンツはすでにTwitterにあります。ニュース、スポーツ、エンターテイメント、趣味、音楽、ブランディング、社会正義、ジョーク、政治、芸能人、テクノロジーなど全てがあります。それも、ただあるだけでなく、リアルタイムで他のどのプラットフォームよりも早く情報を手に入れています。

しかしほとんどの人にとって、Twitterを使って最新情報を見るのはとても難しいことです。なぜか?Twitterは私たちの脳とは違う働きをするからです。私たちの脳はノイズよりもシグナルを好みます。しかしTwitterでは:

  1. タイムラインは厳格時系列順
  2. 時系列に並ぶコンテンツはアカウントのフォローによって表示される

情報の素早さは確かにツイートの長所であるものの、他にも多くの素晴らしいツイートが、数時間や数日後に書かれています。また、フォローしたアカウントのみを時系列で並べていると、フォローしていないアカウントのツイートは目にしません。この二つの要因によって、Twitterのタイムラインは突発的であるように感じられながらもバラバラで、内容に統一性がありません。

毎日、5億ものツイートがされています。その中には教育的なものも、おかしなものも、挑発的なものも、感動的なものも、歴史的なものすらあります。しかし、そのうち数億ものツイートはただのノイズです。誰のアカウントからしても、最も最新のツイートが最も質の高いツイートである可能性はかなり低いでしょう。

そこで、多くの新規ユーザーが諦めてしまうのです。ハードコアなユーザーは、フォローしている多くのアカウントからの情報を聞き続ける根気があります。スクロールしながら自分の気になるような情報にのみ反応するように訓練されています。しかし、新規ユーザーは無数のノイズに囲まれて実際に良いツイートに当たる前に諦めてしまうことが多いのです。

次の数億人のTwitterユーザーは、最も面白くて重要なツイートを優先的に見たいと考えるでしょう。時によっては、それが最新のツイートなのかもしれません。しかしそれ以外の場合、ツイートが10秒前であろうが1時間前であろうが2日前であろうが特に気にしません。同様に、ツイートが自分のフォローしている人のものでなくても気にしません。ただ、面白いツイートが見たいのです。

なので、以下の仮説を捨てるべきです。

  1. 最新のツイートが最も質の高いツイートである
  2. 自分でフォローした人からのみ質の高いツイートがされる

Twitterは確実に進歩している。

Instant Timelines(あらかじめ用意されたタイムライン機能)、While You Were Away(不在時のツイート表示機能)、Highlights for Adnroid(Android向け:ハイライト機能)などの Twitterの最近の動向を嬉しく感じています。

「Instant Timelines」は、確実に新規ユーザーを定着させる助けになっています。ユーザーの多くはアカウントを開設し、誰をフォローするか決める段階で諦めています。そこで Instant Timelinesは、新規ユーザーのタイムラインに初日から、面白いコンテンツで満たすものです。

「While You Were Away」は、Twitterの強みはリアルタイムであるとしても、年季の入ったツイートにも価値があると認識したものです。これは、最新を絶対としていたTwitter内の信じ込みから少し解放されたことを示しています。Twitterは徐々に、新しいこととツイートの価値が比例しないと理解し始めているのです。

「Highlights for Android」では、タイミングと誰をフォローするかという問題を解決します。Highlightsでは、誰もがその日で最も良いと思うようなツイートを、いつのものでも、誰のツイートでも表示するものです。

まだ初期ではあるものの、これらの機能によってユーザーの経験は向上しています。このような製品は何年も求めていたのですが、Twitterがこのように発表するところを見て、今後の向上が楽しみになります。今後、Twitterはさらに Live(生配信)、Channel(チャンネル)、Save Button(保存ボタン)を搭載することで製品を進化するべきでしょう。

生こそが最大の好機

TwitterやPeriscopeのように生を配信できる製品はありません。Facebook、Instagram、Snapchat、Youtubeですら、Twitterの生のコンテンツには敵いません。FacebookはなんどもTwitterに挑戦をしていますが、歯が立たないようです。

起こっていることがあれば、それはTwitterでも起こっています。どんなスポーツ試合も、テレビ番組、議論も、戦争も、台風も、儀式も、悲劇も、選挙もそうです。

生のイベントは、私たちにとって大切なことです。経験を共有することが大好きなのです。ジョークも、一緒に笑える人がいるときの方が面白いですよね。勝利も、ハイタッチできる仲間がいるときの方が、気持ちの良いものです。悲劇の浄化も、共に泣ける人がいる方が深くなります。

機械仕掛けのような社会において、生のイベントは本物で、もろく感じるものです。私たちの共通点を示し、団結させます。

しかし、Twitterで生のイベントを体験するのは、良い時もあるのですが、悪いときもあります。それはなぜでしょうか。

  1. そもそもそんなイベントが起きていると知らなかった
  2. 起きていると知っていても、実況をするような人をフォローしていない
  3. タイムラインにある他の情報に気がとられ、そのイベントを十分に経験することができない
  4. 全員同じイベントを見ていたとしても、私たちはそれぞれ違うタイムラインを持っている

繰り返しになりますが、これも解決できる問題です。大規模な生のイベントのために、没入感があり質の高い経験を企業側でつくることができます。必要な要素は、

  1. Twitter内で複数のタブ
  2. 丁寧にキュレートされたアカウントのツイートでタイムラインを埋める
  3. 人間の編集者
  4. トラフィックを生むための、スケジュール管理とプロモーション
  5. ログインも、長期的なコミットも必要としない

生のTwitterを元のTwitterアプリに組み込んで、それを専用の別のタブで集中的に経験することができます。そのタブをクリックしたら、新しさだけでなく関連性の高いツイートが優先的に表示されるのです。

このイベントの中継は直に関連する人たちのアカウントを中心的に表示するべきでしょう。テレビ番組ならば、出演している役者たちのアカウントでもいいですし、番組の公式アカウント、パロディのアカウント、趣味の実況者、その番組のファンである芸能人のアカウントなどです。また、コメディアンや批評家に生で実況をしてもらうようにお願いするのもいいかもしれません。しかしこのままでは、整理されたTwitterのリストと同じです。だからこそ、人間の編集者が必要なのです。

イベント毎に、会社から編集者を一人か二人、配信されるツイートを確認して関連性、重要性、面白さ、価値でふるいわけるのです。ノイズになりうるものは、ツイートされてから数秒以内にこの配信から取り除かれます。同様に、Twitter全体でそのイベントに関するツイートでハートとリツイートが多くされているアカウントを見回します。少しでも面白いと思われるものは、すぐにイベントの配信に送るべきでしょう。

この生のイベントにより多くの人を参加させるため、私たちのタイムラインで宣伝を行い、今後のイベントのカレンダーを作り、お気に入りのイベントに登録させるべきでしょう。イベントの種類としてはまず、大規模な授賞式、重要なスポーツイベント、政治的な出来事、影響力の大きいGame of ThronesやShark Tankなどのテレビドラマなどです。それらに興味をもっている人が絶対にその配信が行われていると気づかないことがないように徹底します。そして配信するイベントの種類の増加とともに、ユーザーによる利用増加を目指します。うまく導入すれば、その配信画面の中央にスポーツ試合の得点表や、番組表などを表示することもでき、試合について知りたい人は誰もがまず最初に訪れるサイトになるでしょう。

生のイベントが終わり次第この配信も終わり、他のイベントを提案するのです。長期的なコミットは必要ありません。デモが終わったあともずっとエジプトにいる記者たちのアカウントの情報を見る必要はありませんから。マスターズの終わったあとにはゴルフ実況者のツイートは必要ありません。個人のタイムラインでアカウントを登録したり削除したりする手間はないわけです。

また、この生のTwitterではログインは不必要にするべきでしょう。非会員の人がこのサイトにくる時までの経緯、場所、時間、以前のブラウザのcookieなどの情報などか、彼らについてわかるため、広告収入を得ることができます。

これら生のイベントの使い勝手はユーザーにとって大きなメリットでしょう。ユーザーからすれば、イベントタブを開くだけで全く労力を必要としないのです。また、全員で同じ番組や議論に関する配信を楽しむことができます。これらの共有された時間は、忘れられない記憶になるでしょう。起きているイベントに関してTwitterが必要不可欠であると感じる人が大勢出てくるでしょう。

しかし最も面白い点は、Twitterにはすでにこのようなフィードを作るためのツールがあるということです。Curatorです。Curatorは今メディアが最も面白いツイートを選び、視聴者に見せたいときに使うツールです。Twitterはこのようなものを、より強化させる必要があるでしょう。いずれにしろ、このようにTwitterが生のイベントに関して新しく開発している様子をみると、わくわくします。

もう一つ面白いのは、Periscopeです。これはまた下で別セクションで話しましょう。しかし、Periscope以上に生を体験できるのは、実際にその場にいることくらいです。この買収は天才的なもので、Twitterの勝機は生のイベントにあるという事実を強化させています。

生のイベントを成功させれば、新旧のユーザーがより頻繁にTwitterを利用する理由になります。さらには、昔登録して放置されていたような非アクティブなユーザーも呼び戻すことができるでしょう。

Part. 3につづく...

原文 : https:[email protected]/what-twitter-can-be-986a42419f8
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