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Lowercase Capitalの創業者

Twitterがここから何になれるか。 Part 1

Twitterがここから何になれるか。

注意:1. かなり長い文章になります。ある会社について考えながら9年間その製品を使い続けるとこの長さになってしまいます。2. Twitterの株をかなり多く、私のファンドと私自身で保有しています。3. Twitterを代弁するものではありません。4. Twitterの内部情報は持っていません。今から書くことをすでに開発しているのかもしれません。そうだといいなと期待しています。

全員にとってのまとめ:

私はTwitterを信じています。常に退化ではなく、向上しつつある会社です。しかしTwitterは自分たちについて投資家やユーザーに話していないため、株式市場はそのことを理解していません。その話はざっと、このようなものでしょう:

  1. ツイートを快適で楽しめるものにする
  2. 全員の参加を簡単にする
  3. Twitterにいる誰もが自分を重要であると感じるようにする

この三つができれば、何億人もの新規ユーザーが登録し、継続的にアクティブでいることでしょう。何億人もの非アクティブなユーザーがTwitterに戻ってくるでしょう。何億人ものユーザーが外からTwitterを使用するでしょう。

これらを実現することは特別難しいことではなく、当たり前で確実な解決策があります。正しく行えば、無数の新・旧のユーザーにとってTwitterがかけがえのないものになり、良い広告が表示され、多くのものを買い、会社はより豊かになるでしょう。

まとめとは逆に:

先週も書いたように、私はTwitterに初期から投資をして、色々と考えてきました。私の人生にとってもビジネスにとってもとても大切なことです。Twitterの未来には自信を持っていて、Twitterのない人生なんて考えられません。私なりの言い方をすると、「I Bleed Aqua (アクアの流血)」です。

まずは、釣りタイトルに釣られた人たちには申し訳ないですが、これはTwitterを叩く記事ではありません。経営者たちにも、企業にも、そのようなつもりは全くありません。私はアクティビスト投資家ではありません。

私はTwitterの誇り高き株主であり、ユーザーです。この会社に成功してほしいと思っています。Twitterで働いている人たちに頑張ってほしいと思っています。この株の価値が上がってほしいと思っています。Twitterで働いている誰よりも多くの株を持っているのですから。そして、その立場から私はこう書きました;

「私が個人的に、Twitterにしてほしいと思っていることをいくつか書きます」

私が少しでも批判的であったり焦っているように聞こえたのであれば、それは私がTwitterに大きな期待を寄せているからです。Twitterの株を持っているか、Twitterで働いている人はみんな同じ思いでしょう。率直に言うと、Twitterユーザーからは毎月3億人からのそれぞれ違う製品に対する望みがあると思っています。

しかし、Twitterがこれらのことをもっと早く行わなかったことについて誰かの責任にしようとするのは非生産的です。私はTwitterに前進してほしいと思っています。そして、Twitterが再び革新的な組織になる兆しが見えていることを嬉しく感じています。

ただ、私の最も大きな懸念はTwitterのビジョンとサービスの未来についての、公からの疑いと誤解です。ただ、それはウォールストリートやメディアのせいではありません。Twitter自身がしっかりと話していないのです。

非上場企業として、Twitterは自分たちのビジネスについて社外に説明する必要はありませんでした。情報はきつく内部で統制され、いくつかの要員しか重要なことは知っていませんでした。同時に、投資資本はTwitterのような急成長企業にとっては手に入り安いものであり、特に資金調達のためにピッチングする必要がありませんでした。

上場したあとは環境が大きく変わりました。ウォールストリートをなんども失望させました。ユーザーの登録数とサービスが時向上しているにも関わらず、収支報告は非常に守備的でした。また、新製品の発表もあまりパッとせず、Twitterのユーザーや投資家からの評価もよくありませんでした。もし企業に未来に関する大胆なビジョンがあって、しかしそれを外と共有することができないのであれば、それは非上場のときの後遺症なのでしょう。

ここ数年、私のファンドは他のどの投資家よりも多くのお金をTwitterの株に費やしてきました。そして、IPOの頃には私たちがTwitter最大の株主となっていました。それだけの投資資金を集める上で、Twitterの将来について悲観的な投資家らも説得する必要がありました。無事説得し、おかげで彼らは数億ドルもの利益を得ました。

しかし、ビジネス番組でTwitterの未来について聞かれる時には、90秒程度しか話す時間がなく、すぐにつまらない医療保険にスポンサーされたスクーターなんかのCMに移ってしまいます。なので、ここでCMに遮られずに私の思うTwitterの話をしたいと思います。

以下に書くことは基本的に数年をかけてTwitterの経営者たちや投資家、アナリスト、パワーユーザーなどから聞いたことに基づいて書いたメモ書きを編集したものです。

Twitterでうまく行っているものは何か。

  1. 製品開発の速度が飛躍的に増している
  2. 中核製品を変化させるためにより多くのリスクをとる姿勢を見せている
  3. 売り上げは年間で74%増えている。(これほどの規模で成長している株式会社なんてどこにもありません)
  4. 経営チームが株を売らなくなった。
  5. Googleとの取引はかなり有益なものだった。
  6. PeriscopeとTellApartは良い買収である。(PeriscopeはTwitterの行なった最も重要な取引になるかもしれない)

株価やニュース記事ではわからないことですが、Twitterは製品開発の速度を上げ、新しい変化を実験し、継続的に売り上げを伸ばし、有益な買収やパートナシップを築いています。さらに、執行役員は株を売らなくなり、CFOのアンソニー・ノトはむしろ最近株をいくつか買っています。これらは全て、私が所有したいと思える企業に必要な要素です。

Twitterでうまく行っていないものは何か。

  1. 新規ユーザーグロースが停滞している
  2. 10億人近くのユーザーがTwitterを試しているが、やめてしまっている。
  3. ダイレクト・レスポンス広告は、期待以下であった
  4. 経営チームへのウォールストリートからの信頼は消えてしまった
  5. Twitterは投資家に将来性について説得できていない

ただ、ウォール・ストリートは世界で唯一、3億人のユーザーがいサービスや、さらに5億人が毎月支払いを行うサイトについて「大きい」とも「主流」と呼ばない場所でしょう。

その話は別としても、Twitterは自分たちのユーザーグロース見込みを全うすることができず、また新規で登録しながらすぐやめてしまう大勢のユーザーについて対策できていません。ダイレクト・レスポンス広告における問題は、金融界の予測を下回らせました。これを受けて投資家達への将来性について説得しようとしていますが、失敗しています。結果、株価は6ヶ月で最低となっていて、IPO決算日の値よりも下になっています。ひたすらメディアによる負の報道が繰り返されています。

Twitterがここからどこに向かうのか。

Twitterは必要不可欠で、魅力があり、誰にとっても楽しいものになりつつ、利益を生むことができます。では、なぜまだそうなっていないのでしょうか?

多くの人にとって、Twitterは使い勝手が悪いのです。

  1. 多くの人にとって、Twitterは怖いものです。
  2. 多くの人にとって、Twitterは寂しい場所です。

Twitterは主にパワーユーザーに向けて作られたものなので、特に驚くことではありません。この記事を読んでいるあなたも、リストを作って、ミュートしたアカウントもあるでしょう。ツイートの引用や写真のタグ付けも難しいと感じないでしょう。グループメッセージも複数あるでしょう。そしてリアルタイムのことが知りたければ、GoogleよりもまずTwitterで検索をしていると思います。

あなたのようなユーザーは、Twitterにとってとても大きな価値をもたらすので、絶対に不便であると感じさせてはなりません。あなたたちによるTwitterへのフィードバックこそが、Twitterを形づくったのです。そしてあんたたちの情熱的な意見は、これが特別なプラットフォームであることの証明です。生のフィードとその栄光に万歳です。しかし、上で書いたような機能は、登録したばかりのユーザーにとっては非常に難しいものです。

ただ、これは全て解決することができます。しかし、機能の増加などによるTwitterの向上ではいけません。より大きなリスクを背負い、自分たちの仮説を問い直し、新しい機能を頻繁に、そして素早く届ける必要があります。

Twitterにはもともと、大胆さがあります。「お金を稼ぐことなんかできるのか」と問われるような会社から、今年で20億ドルの売り上げを出すような会社まで成長させるには、かなり大きな野心が必要です。文字ベースのサービスからリッチメディアと成長しつつある動画収入ビジネスを打ち立てることは、簡単なことではありません。Periscopeの買収からも、この会社がリスクをとる意思と余裕を見せています。

しかし、Twitterはさらに大胆にならなければなりません。より大きな賭けを多く行わなければなりません。今まで当たり前であったことについても見直さなければなりません。許可をとる必要のない、小さなチームで変化を作り出さなければなりません。Twitterは失敗作を作ってしまっても大丈夫な余裕があります。しかし、ゆっくりと正しいものを作る余裕はありません。

最終的に、全員にとって最高なTwitterは存在しえません。しかし、なるべく多くの人にとって最高なTwitterを作ろうとすべきです。何億人ものユーザーが愛するようなTwitterの姿があります。このようなものです...

Part. 2 につづく。

原文 : https://medium.com/@sacca/what-twitter-can-be-986a42419f8
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