ブライアン・アームストロング

Coinbase 共同創業者

仮想通貨が世界を変える

仮想通貨は経済活動の障害を取り除く最も効果的な方法だろう。そしてそれによる影響はかなり大きなものとなるだろう。仮想通貨のおかげで、多くの国が貧困から抜け出し、何十億人もの人々の生活水準を向上させ、世界の革新スピードを上げることができる。

 

だからこそ私は仮想通貨の会社を共同設立したのだ。世界をより良くするために私が今できる最もデリバティブの効いたことだと思っている。

 

この記事では経済的自由とは何か、なぜそれが重要なのか、そして仮想通貨がいかにして経済の自由化に貢献するかについて書きたいと思う。

 

経済的自由とは?

経済的自由とは社会の一員として、人々がいかに簡単に経済に関わることができるかについての指標である。以下のようなさまざまな要素がある。

 

●起業することがいかに簡単か

●財産権が遵守されているかどうか(持っているモノを持ち続けることができるか)

●他国家との自由貿易

●労働者とビジネスの規制

●通貨の安定性

など

各国を経済の自由度合でランク付けしている団体もある。下のデータはヘリテージ財団とウォールストリートジャーナルが公表したものだ。2016年の上位と下位の国々が分かる。

 

 

この2つのリストにある国名を見ることで、なぜ経済の自由化が必要なのか何となく感覚が掴めるだろう。しかしこういった見方もできる。

 

なぜ経済的自由は重要なのか?

経済的自由は社会がもたらす良い結果の数に関係がある。

経済的自由が影響することとして、一人当たりの収入、平均寿命、識字率などは容易に想像できるかもしれないが、それ以外にも以下のようなことがある。

  • 最も貧困な人々10%の収入の底上げ
  • 環境保護の強化
  • 戦争と紛争の削減
  • 市民の自己認識によるより高い幸福度
  • 汚職と賄賂行為の削減

下のチャートの赤色は経済的自由が少ない国、緑色は経済的自由が多い国を表している。

 

初めてこれを読んだとき、人々が認知していないことにもっと驚いた。

当たり前だが、相関性は因果関係を証明するものではない。だからこそ、我々はあまりにも多くの結論を出そうとするには注意する必要がある。社会はとても複雑で、ある社会では機能することでも、別の社会では機能しないこともある。ここで重要な疑問が挙がってくる。”世界的に経済的自由がもっとあったならば、我々はもっと良い暮らしを送れていただろうか?”

 

仮想通貨が経済の自由化にもたらす影響

これまではもし経済的自由を変えたいならば、オフィスや政府のいるロビーに行く必要があった。世界中のそれぞれの国に1年ずつ住み、これを行うなら196年を要する。(そしておそらく1年という期間ではあまり大きな変化を生み出せないだろう)

 

しかしスマートフォンの普及によって、瞬く間に仮想通貨が世界中のほとんどの国で使えるようになった。

以下に挙げることが、どのようにして仮想通貨が経済的自由をもたらすか、である。

1.ビジネスを始めることのハードルを下げる

アイデアを持っている人誰もが、たった数時間で世界中に顧客を作ることが出来るようになるのだ。そして支払いに関する問題が少なくなり、企業が海外展開しやすくなる。

2.財産権が遵守される

今日、多くの人が財産を安全に保持することが出来なくなっている。盗まれたり、押収されているのである。一方、仮想通貨は誰にとっても自分のお金として管理することが可能である。こういった意味で、仮想通貨によって世界中の銀行口座を保有しない人が増えていくだろう。

3.自由取引とグローバル化が促進される

仮想通貨は国境をまたぐ取引において優れている。それぞれ違う国の人たちが取引をする際の障害がなくなる。(例えばローンを組んだり、仕事を完成させるために誰かを海外から雇ったりする場合だ。)

4.自由な契約を可能にする

新しいプラットフォームであるEthereumの最先端の契約方法によって、居住地はどこか、どこで弁護士を雇うことができるかといったことを気にする必要がなくなったため、契約にとりかかるハードルが下がった。

5.人々がスコアの低い国を簡単に去ることが出来るようになる

財産を自由に移動させることが出来、それを近隣の国で使うことが出来るなら、他国へ移住することは抵抗がなくなる。仮想通貨は各国の経済を互換性のあるものにする。その際の費用が少ないほど各国の経済は発展するだろう。

6.汚職と賄賂が減る

ビジネスを始めるにあたって、管理者や仲介者が減ることは、圧力をかける場や贔屓なことをする機会が少なくなることを意味する。

7.安定性のある通貨の提供

今日、仮想通貨はアメリカドルやユーロに比べて不安定である。しかしその可動域は年々狭まってきている。(いまや仮想通貨は法定通貨のレベルにまできている。)これからの何年かのうちに世界中の180以上の法定通貨よりも安定性のあるものとなるだろう。

 

仮想通貨はまだまだ初期段階である。しかし多くのテクノロジーと組み合わさり、時が来ればその効果は絶大なものとなるだろう。

 

今日多くの分野で仮想通貨を利用しようとしている。(予測市場、マイクロペイメント、スマートコントラクト、送金、ゲーム市場など)私は、仮想通貨は2020年までに少なくともどこかの1途上国で爆発するのではないかと期待している。その国の経済取引の多くは仮想通貨を頼ることになり、そこから瞬く間に仮想通貨の需要が広がっていくだろう。

結論

直近の過去20年間で経済自由度指数は世界平均で3ポイントしか上がっていない。(57%~60%)良い方向に進んではいるものの、あまりにもゆっくりすぎる結果だ。

 

仮想通貨の発明によって、世界的な経済の自由化は実現できると私は信じている。今後10年間で75%程上がるだろう。

 

経済的自由は我々の時代の大きなメタ問題のうちのひとつである。(同じくらい重要なものとして、AI、量子コンピュータ、安価な再生可能エネルギーが挙げられる)もし、さらなる経済的自由をつくることができるなら、それは世界経済に大きな刺激を与えることとなるだろう。そして革新を加速させ、戦争を減らし、貧困層10%の底上げをし、腐敗した政府を崩壊させ、そして幸福をもたらすことが出来るだろう。

 

大衆にアクセス可能な新しいテクノロジーを作り出すことで、歴史上はじめて、たった数百人が世界の経済的自由に影響を及ぼす材料を持つことが出来るようになった。もしこのミッションに興味があるなら、ぜひ連絡してほしいな。

 

ノート

1.メタ問題とは、その問題を解決すると、自動的に全ての問題を解決するような問題のことである。

2.アメリカは経済自由度指数ランキングで2008年に7位だったが、2016年には11位まで下がった。2008年以降金融危機に陥ったことが主な原因である。

3.このトピックに関する詳しい情報は、我々のミッションとビジョンで見ることができる。

https://blog.coinbase.com/the-vision-mission-and-strategy-for-coinbase-944b79a64a7c

4.世界的な経済自由度数を測るよりよい方法は各国のスコアとその国の人口をかけ合わせることかもしれない。この方法では、人々がよりスコアの高い国に移住した時に、もし自国のスコアが変わっていないとしても世界的な経済自由度数は上がることになる。

 

原文 : https://blog.coinbase.com/how-digital-currency-will-change-the-world-310663fe4332?source=rss-cbc31cc3214a------2
Heap | Mobile and Web Analytics